昨日、生徒さんから
「先生、今日すご~く機嫌良いですねえ、私、先生が”ご機嫌”な時って好き。でも機嫌が悪い時は、なんかがっかりしてしまう。」なんて言われてしまいました。
分かってはいるんですがね・・・、時々、自分自身の心を、レッスンの時間に対して”最高の状態”に持っていけない時があるのです。
そんな訳で、僕も世の中の多くの人と同じように、自分の心を”平常心”に持っていく思考法を常に考え、悩んでいるのです。
この”平常心”と言うのが大切なものだとは分かっているのですがね・・・保つ事は難しいね。
昨日IT社長の藤田さんのブログ・関連するブログを読ませて頂きました。そして午後はNHKの番組で”柳生宗矩”のお話を見ました。
藤田さんの”壮絶な癌との戦い”に際しての氏のお考えの一つを学びました。氏のお言葉を拝借すると次のようになります。
「生まれ育った境遇のせいでもない、
親のせいでもない、
環境のせいでもない、
今の現実は、
すべて自分が選んだ結果なんだって本当に思えたら、
すごくハッピーです。
すべて、自己責任なんです。」
柳生宗矩が自分の人生の目標と比べて、彼のその時おかれている”境遇”との大きな隔たりについて、耐え難い不満・挫折感を抱いていた時、沢庵和尚が柳生宗矩に語った言葉。
「それは心を動かさぬことである。向かってくる相手一人一人に心を動かしてはやがて防ぎきれずに斬られてしまう。いっさい心をとどめず受け流すこと。このこだわらぬ心こそ動かぬ心だ」
沢庵が記した「不動智神妙録」より。
「こうしようとひとすじに思う心こそ、人が誰しも抱える病である。この病を必ず治そうというこだわりもまた病である。自然体でいること、それが剣の道にかなう、本当にこの病を直すということなのである」宗矩の記した「兵法家伝書」より。
古の彼方より”平常心” ”無” ”心のおき場所” は生きるうえで多くの人が悩み続けてきた事です。
僕は”バランス”が一番大切だと思っています。そんな意味で言えば、悩む事も、落ち込む事も、バランスの一つですね。
生かされていることへの感謝、多くの事を学べた、良い日でした。