先日から、時間を見つけては、話題作、そして好きな作家、芥川賞受賞作品を読んでいました。計4作品なのですが、なかなか奥の深いものでした(^^♪。
実は4冊の中で、最初に読ませて頂いた作品は、最近の話題作です。この本を読んだと言うことで、〇〇党員が1万人増えたと言われている、小林多喜二さんの”蟹工船”です。続いて、その本に収録されていた”党生活者”です。所謂、プロレタリア文学ですね。残念ながら”党生活者”は読み残すところ1/5のところで読み終えるのを断念してしまいました。
そのあと読ませて頂いた作品が、吉田修一さんの”パーク・ライフ”です。この本にはもう一つ続けて”flowersと言う作品があります。吉田修一さんの作品では”
悪人”を以前読ませて頂いたことがあります。”悪人”では沢山の感じ入る言葉を頂きまして、吉田修一さんと言う方を意識しだしたわけです。そして今回の”パーク・ライフ”は氏が芥川賞を受賞した作品でもあります。
今回は”パーク・ライフ”について少しだけ感じたことを述べてみたいと思います。
この”パーク・ライフ”は一言で言って、”奥のある作品”です。何も考えずに読んでしまっては得るものはないかもしれませんね。それ程”繊細”な作品だと思います。
名前も分かりませんが、化粧品会社の営業マンである主人公が、地下鉄の中で出会った女性と日比谷公園で再会し、それをきっかけに彼女と公園で声を交わすようになり、だんだんと親しくなっていく経過を彼の日常生活と共に綴られていくお話です。ストーリーだけを捉えると何の変哲もない作品に思えるでしょう。
しかし、大きく物語を見ると、表と裏・内と外からの見方・考え方こそがテーマになっていることが分かります。ストーリーだけで考えると大切な所を見失ってしまいます。
例えばモナリザを描いたダ・ヴィンチの間違いだらけの人体解剖図。スタバにいる、外側だけを飾りたてて隠す事がないことを隠したがる女たち。お腹にいる時の赤ちゃんはただの異物だけど、自分の身体から離された途端に自分の一部だと実感する場面。猫背やイカリ肩の体型に合わせた服を、標準体型の人が着ると逆にエレガントに見えるというところ。
そのようにして内側を読んでみると「実におもしろい。」物語のストーリーだけ、外面だけを読んでしまうと「ははは、さっぱりわからない。」(・・・・・・・・福山雅治風にどうぞ。)
最後まで主人公も名前を知らない彼女は、階段の途中でふと止まり、何かを決意したセリフを残し主人公と別れてしまいます。主人公はもうこれきり会えないのではないかと直感するのですが・・・・・。
これは絶対に別れだと思います。その前に二人で見たギャラリーでの写真。自分が生まれた産婦人科の医院が隅っこに写っています。
多分、彼女は子供を産む決心をしたのだと思います・・・・・・・。
深い、深すぎる、吉田修一。芥川賞作品を読んでみて、初めて物語の裏側を感じる事が出来ました。凄すぎる・・・・・・・。
感謝m(__)m
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